震度階級の変遷と変換について
震度階級の歴史
日本の震度階級は、明治時代から現在に至るまで何度か改定されています[3]。
| 現在の 震度 |
1884〜1895年 (4段階) |
1896〜1907年 (過渡期) |
1908〜1935年 (7段階) |
1936〜1948年 (7段階) |
1949〜1996年3月 (8段階) |
1996年4月〜 (10段階) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 7 | 烈 | 烈 | 震度6 | 震度6 | 震度7 | 震度7 |
| 6強 | 震度6 | 震度6強 | ||||
| 6弱 | 震度6弱 | |||||
| 5強 | 強 | 強 | 震度5 | 震度5 | 震度5 | 震度5強 |
| 5弱 | 震度5弱 | |||||
| 4 | 強ノ弱 | 震度4 | 震度4 | 震度4 | 震度4 | |
| 3 | 弱 | 弱 | 震度3 | 震度3 | 震度3 | 震度3 |
| 2 | 弱ノ弱 | 震度2 | 震度2 | 震度2 | 震度2 | |
| 1 | 微 | 微 | 震度1 | 震度1 | 震度1 | 震度1 |
| 0 | 微(感覚なし) | 微(感覚なし) | 震度0 | 震度0 | 震度0 | 震度0 |
明治〜大正期の震度データの問題点
明治〜大正期(特に1936年以前)の震度データには以下のような問題点があることが知られています[1][2]。
- 震度3(弱震)・5(強震)に相当する観測が多く、震度2・4の割合が少ない
- 全体的に揺れを大きめに記録する傾向があった
- 中間的な表現(震度2や4など)は1896年から徐々に使われ始め、1925年頃には現在とほぼ同じ観測体制になった
本サイトでの対応
近代の地震(明治以降の計器観測)
本サイトでは、明治以降の地震について以下のように対応しています。
1896年以前の地震(旧4段階震度階級)
旧震度階級と現在の震度階級の対応関係には不確実性があるため、範囲形式で表示しています。
| 旧震度階級 | 本サイトでの表示 |
|---|---|
| 烈震(6) | 震度5-6 |
| 強震(5) | 震度4-5 |
| 弱震(3) | 震度2-3 |
| 微震(1) | 震度1 |
1897年以降の地震
中間的な表現(震度2や4など)が使われ始めた時期であり、官報などの記録をそのまま使用しています。
歴史地震(古文書の記録)
歴史地震の震度については、内閣府・中央防災会議(2003)の「東南海、南海地震等に関する専門調査会(第16回)」の「震度解釈表」にならい、現行の気象庁震度階級に合わせています。
| 歴史資料の表現 | 本サイトでの震度 |
|---|---|
| 地震,Ⅲ,Ⅲ〜Ⅳ | 震度3 |
| 大地震,強地震,Ⅳ〜Ⅴ,Ⅳ以上 | 震度4 |
| Ⅴ | 震度5弱 |
| Ⅴ〜Ⅵ,Ⅴ以上 | 震度5強 |
| Ⅵ | 震度6弱 |
| Ⅵ〜Ⅶ | 震度6強 |
| Ⅶ | 震度7 |
参考文献
1.髙橋利昌・浅野彰洋・大内泰志・川崎真治・武村雅之・神田克久・宇佐美龍夫(2008):17世紀以降に芸予地域に発生した被害地震の地震規模,地震 第2輯,60,193-217.
2.神田克久・武村雅之(2005):震度データから検証する宮城県沖で発生する被害地震の繰り返し,地震 第2輯,58,177-198.
3.石垣祐三(2007):明治・大正時代の震度観測について-震度データベースの遡及-,験震時報,70,29-49.